高校生が本の除菌機を制作・寄贈

2021/07/01




コロナ禍でお家時間が増える中、読書に充てる時間が増えた方も多いでしょう。一方で、他者との接触を避けるという意味では、図書館での本の貸出しを控えている人もいるかもしれません。

そんな中、和歌山県の「ものづくり研究部」の高校生たちが本の除菌機を考案、制作し、図書館に寄贈したというニュースを見つけました。

(朝日新聞2021年5月30日の記事より一部抜粋)
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紫外線で本を除菌する「図書除菌機」1台を和歌山県立紀北工業高校(橋本市)の生徒たちが作り、県立図書館(和歌山市)に贈った。生徒たちは29日、図書館を訪れ、動作を確認した。館側は「除菌機がなかったのでありがたい」と感謝している。

(中略)

製作したのは、「ものづくり研究部」の5人。部活動として電動自転車などを自作している。
活動を知った図書館から製作の依頼があり、今年1月から設計を始め、3カ月かけて完成させた。

コロナ禍で図書館の利用が減ったという和歌山市の長尾由美さん(65)は「これで安心。これからも図書館を利用したい」と除菌機に入れた本を持ち帰った。

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必要は発明の母、という言葉があります。必要に迫られると、あれこれ工夫がなされ発明を生むから、必要は発明にとって母親のようなものだという意味です。

コロナウィルスは私達から様々なものを奪いましたが、この除菌機のようにコロナ禍での必要から新たに生まれたものもあったということに気付かされました。

ものづくり研究部の高校生たちも、一つのものを作り上げた達成感が生まれたとコメントしていて、この体験をこれからの生活に活かしていってほしいなと思いました。
自分たちの作ったものがみんなの役に立っている、という経験は、何物にも代えがたいものとなったのではないでしょうか。

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